体質を改善し、心身の調和を図る「漢方外来」

漢方外来漢方外来では、漢方薬を使用し、患者さんの心身全体を総合的に診て、バランスの崩れた体質を改善し、心身の調和を図る医療です。

そのため、漢方薬は同じ病名の患者さん同士でも、一人一人の体質により使用するお薬は異なります。また、体質を改善することにより、治療の発端となった症状以外のいろいろな不快な症状が一緒にとれてしまうこともあります。漢方薬ならではの効果が期待できる病気や症状は沢山あります。

患者さんの体質に合った漢方薬(健康保険が適用されます)を処方し、生活習慣の改善指導を行います。漢方薬にも抗うつ作用、精神安定作用、睡眠作用などがあります。しかし、その作用の仕方が西洋薬(一般的な抗うつ薬、睡眠薬等)とは異なります。

西洋薬は脳の特定の部位の神経伝達物質という化学物質に直接作用するのですが、漢方薬は、全身を巡る、気、血、水のバランスを調整することで作用を発揮します。ストレス性の疾患は、これらのバランスの崩れ、特に気の乱れによって起こると東洋医学では考えます。

当院では、漢方薬のみの処方を希望される方もいらいますし、西洋薬と併用することで治療効果があがる方も増えてきています。漢方薬は西洋薬の治療効果を補助する薬としてあらためて見直されています。